ホーム > STEP1 活動事例を知りたい > 地域×行政 防災さんぽ –東文化会町内会編–
令和2年11月7日に若林区にある南小泉地区で、近所の道路が安全に通行できるかを確認する『防災さんぽ』を行いました。地域に関わる様々な団体が協力して一緒に歩くことで「顔の見える関係」が築かれ、また、お互いの話を聞いてみることで生まれた「気づき」によって、防災意識の向上につながりました。
〇東文化会防災さんぽ実行委員会
・東文化会町内会
・杜の都建設協同組合
・若林区役所
〇その他近隣町内会
〇東文化子供会
〇遠見塚地域包括支援センター
〇アドバイザー(まちづくり支援専門家)
「防災さんぽ」は普段利用している近所の道をみんなで歩き、地震発生時等に倒壊の心配があるブロック塀や落下の心配がある屋根瓦等がないか等、安全に避難や通行ができるか道の状況を確認するものです。
これは、個々のブロック塀等の危険度合いを点検するものではなく、普段利用している近所の道に何があるのかを改めて確認し、感想や気づきを様々な立場の参加者同士で話し合い、情報を共有することで、地域の防災・減災意識の向上を図ることを目的としたものです。
防災さんぽは特別な道具や専門的な知識を必要とするものではありません。みなさまの地域でも気軽に実施できる取り組みです。
令和2年11月7日に南小泉地区の町内会である東文化会で開催されました。
快晴で歩きやすい気候のもと、町内会や子供会等の方々が班に分かれてまち歩きをしました。最初は遠慮がちの参加者も慣れてくると積極的にブロック塀等の高さを測る棒を持って調査を行いました。道路沿いには高さのあるブロック塀や道路にものが落ちてきそうな個所があり、それを記録していきました。
あわせて、歩きながら他の参加者の意見を聞くことで「新たな発見」や「気づき」が生まれました。
まち歩きの後は、全員でまち歩きの結果をまとめました。
発表用資料を作りながらそれぞれの参加者が気づいたこと、みんなに伝えたいこと、感想などを話し合いながら作業を進めました。他の参加者の発言を聞くことで新たな「気づき」があり、うなずく場面もありました。
まちづくり支援専門家派遣制度の活用により参加したアドバイザーからは「膝を合わせて意見交換する場があることが、非常時のスムーズな連携に繋がる」とのコメントをいただきました。
後日、この活動の報告書をまとめ、参加者及び町内会へ配布し、地域で情報共有することで地域全体の防災意識の向上につながりました。
※まちづくり支援専門家派遣制度
市民の皆様が主体的に行うまちづくり活動を支援し、地域の特性や資源を活かした個性あるまちづくりを推進するため、まちづくりを行っている団体にまちづくり専門家を派遣し、専門的な助言やまちづくりに関する情報提供等を行っていく制度です。まちづくり活動の性格や熟度に応じて、まちづくりアドバイザー又はまちづくりコンサルタントを派遣します。
詳細は下記「関連リンク」よりご覧ください。
〇「気づき」や発見など
・80㎝の高さの塀でも、意外と高く感じた。
・思ったより高い塀があり、屋根瓦など落下の危険を感じるものもあった。
・ブロック塀以外にもガスボンベや自動販売機など、危険と感じるものがある。
・数センチの段差でも高齢者にとっては、つまづきやすい危険箇所になる。
・交差点付近に高いブロック塀があるなど、見通しの悪い箇所があった。
〇感想
・万が一の際は少しでも危険回避できるのではないかと思う。
・防災さんぽのことを学校の友達に伝えたいです。
・通ったことのない道も歩くことができたので参加してよかった。
・日ごろ気にしていないことが、災害時に危険となる場合があるということが認識できた。
この防災さんぽは、町内会や建設事業者団体、区役所が協働で開催するケーススタディーとして実施されました。
防災さんぽは町内会等の規模等にあわせて、範囲や参加者数などを調整することもできます。また、町内会の行事等と併せて実施することもできますので、みなさんの町内会等でもぜひ開催してはいかがでしょうか?
若林区役所では地域の『防災さんぽ』を応援しています。