当サイトでは協働によるまちづくりのための支援制度・相談窓口や、活動事例をご紹介します。

メニュー
  • 文字の大きさを変更
  • 小
  • 中
  • 大

STEP1 活動事例を知りたい

ホーム > STEP1 活動事例を知りたい > いってみっぺ秋保( 秋保地域資源活用委員会)

いってみっぺ秋保( 秋保地域資源活用委員会)

  • まちづくり
  • その他
  • 太白区
  • NPO・市民活動団体
  • ボランティア

まだ見ぬ秋保の日常に出会う地域と観光の新しい形

温泉を中心とした観光のまちというイメージが強い秋保地区で、地域内外の人が一緒になって秋保の魅力を掘り起こそうとする取り組みがあります。市民自らまちを歩き、取材・編集をしたパンフレットが次々とできあがっています。

※この記事は「協働まちづくりの実践(平成30年3月発行)」と同じ内容を掲載しています。

RELATION MAP
MEMBER

いってみっぺ秋保(秋保地域資源活用委員会)
庄子 敏明さん
槻田 栄子さん
仙台市秋保総合支所ふるさと支援担当※令和3年度現在は「地域活性化推進担当」
仙台市秋保市民センター

歩いて見つけた地域の宝 人を惹き付ける秋保の魅力

温泉だけにとどまらない秋保の新たな魅力を発信しようと、「いってみっぺ秋保」(秋保地域資源活用委員会)では、秋保を歩いて観光するためのテーマ別のツアーパンフレット『いってみっぺ秋保』を制作しています。このパンフレットが、よく見かける散策マップや観光マップと大きく異なる点が二つあります。
一つ目は、参加する企画メンバー自らが何度も歩いて地域の魅力を掘り起こし、写真を撮影し、文章を書き、編集している点です。手間と時間をかけて、自らの体験を編集するというスタイルを貫いています。二つ目は、パンフレットの種類。最終的には、なんと県道62号にちなんで62コースを作ろうというから驚きです。豪快で遊び心に富んだ挑戦です。これまでに20コースのパンフレットが発行されています。地域に焦点を当てたもの、ヨガで自己回帰の旅、秋保郷サイクリング、カメラ女子歩き旅など、独自の切り口でコースを生み出してきました。
編集会議は、終始笑いの絶えない楽しい雰囲気が漂っています。会員は現在約20人。30代から80代まで、地域内外の人が入り混じった構成です。秋保に生まれ住んでいる住民、結婚を機に秋保に移り住んだ女性たち、さらには仕事で秋保地区に関わった自治体の職員など、それぞれが秋保の魅力に惹き付けられて集まりました。また、パンフレットのデザイン制作に宮城大学の学生が加わるなど、さまざまな人の協働により編集されていることが分かります。
秋保育ちで最年長の81歳である会長の庄子さんは、会の魅力について「一人一人が楽しんでやっていることが一番の秘訣だと思います。それにやっぱりみんな秋保が好きなんでしょう。秋保に集まる人は人柄が穏やかだし、ゆったりとした暮らしの空気がここにはあります」と話します。そして、「マップを作ってみて、新しく気付いたことがいっぱいあります。秋保についてはまだまだ分からないことだらけです」と笑顔で語ります。


最初の2年間は、100カ所近くのスポットを徹底的にまち歩き。

進む少子高齢化と埋没する地域の歴史 より地域に根付いた取り組みへ

自然豊かな秋保地区ですが、重要な産業である温泉を軸とした観光の面でも、団体旅行客が減少するなかで新たな資源を掘り起こす必要がありました。また、若い人のほとんどは進学や就職を機に地区を離れてしまい、少子高齢化も顕著な地域です。秋保をよく知る人も年々減り、奥深い地域の歴史や魅力を語り継ぐ人や機会も少ないという課題を抱えていました。
活動を支援してきた秋保総合支所ふるさと支援担当課長の槻田良孝さんは「人づくりと観光資源の掘り起こしをしたい。そうした行政の呼び掛けに市民の有志が集まり、取り組みがスタートしました」と話します。2012年から始まった活動は徐々に地域にも認知され、パンフレットを設置してくれる施設が増えています。今後は、パンフレットを活用したツアーや、秋保地区の人たちがあらためて地元を知るための資料として、より地域に貢献するものにしていきたいと意欲を示します。
「本当に62もコースを作れるんですか?」とこっそり聞いてみると、副会長の槻田栄子さんは「一つ作ると、もうこれ以上思い付かないって思うんだけど、不思議に次の企画会議ではたくさんのアイデアが出てくるのよ」と答えてくれました。なるほどこれなら、62のコースが完成する日もそう遠くなさそうです。

(取材・文:市職員ライター 福田 圭佑)


定例の編集会議では、担当するコースに分かれて作業。


CONTACT

いってみっぺ秋保(秋保地域資源活用委員会)
Tel: 022-399-2111(秋保総合支所地域活性化推進担当)
仙台市秋保総合支所地域活性化推進担当
〒982-0243 仙台市太白区秋保町長袋字大原45-1
Mail: aks015610@city.sendai.jp
Tel: 022-399-2111 /Fax: 022-399-2924

更新日:2021.12.20