当サイトでは協働によるまちづくりのための支援制度・相談窓口や、活動事例をご紹介します。

まちづくりが進む地下鉄東西線荒井駅近くに、荒井東1号公園スポーツパーク「SPiA（スピア）」が2017年9月にオープンしました。公園の一部にテニスとフットサル兼用の人工芝コート3面とクラブハウスが設置されています。これは地域の要望を受け、荒井東地区でまちづくりに取り組む荒井タウンマネジメント（以下、荒井TM）が、都市再生特別措置法に基づく市との協定によって整備と運営を行う全国初の試みです。公園の維持管理費はコート利用収入などで賄います。荒井TMは、地域づくりの新たな担い手として、市より2016年1月に都市再生推進法人に指定されました。「SPiA」設置運営のほか、にぎわい創出、コミュニティづくり、不動産事業などの多岐にわたる事業を行いながら、得られた利益を地域に還元し、荒井東地区の長期的なまちの価値向上を目指しています。2017年9月には、にぎわい創出事業の一つとして、多くの企業や団体を巻き込み、「あらフェス2017」を開催しました。延べ6000人以上の人出となり、各団体のつなぎ役を担う荒井TMは手応えを感じています。

日頃から住民同士が「顔の見える関係」を築き、いざという時でも安全・安心なコミュニティをつくろうと毎月第4日曜日に開催されている「荒井なないろマルシェ」。食品や雑貨の販売やワークショップが行われ、住民が参加・交流する機会をつくっています。人脈を生かし運営を行うスタッフの沼里さんは「ここは子育て世代が多く、すぐに仲良くなれて一緒にチャレンジができる場所です。まちづくりを通じて自分の成長を感じられるのも嬉しいです」と話します。和井内さんは「まちは5年、10年で変わっていきます。その間に住む人、来る人にとって楽しいまちを育てていけば、20年、30年後はより良いまちになっていると思います」と語り、榊原さんも「荒井T Mが蓄積してきた多くのネットワークと情報を生かし、企業、行政、住まう人々を結び付けることで、まちの価値を向上させていきたいです」と意気込みます。荒井東のこれからの発展が楽しみです。

（取材・文：市民ライター 阿部 えりこ）