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「ラヂオはいらいん若林」は、若林区民の生の声をタイムリーに伝え、まちの魅力を発掘・発信しているラジオ番組です。区内で行われるイベントはもちろん、地元ではおなじみの商店や、名物区民など、多彩なテーマでリスナーを楽しませています。
取材に当たるのは、若林区まちづくり協議会ラジオ部門のスタッフ。インタビューは一人一人に丁寧な聞き取りを行うので、取材が1日がかりの長丁場になることも。集めた録音データは、ナレーションを加えて30分の番組に編集し、毎月第1・3土曜日午前10時（再放送：翌週第2・4土曜日）より、若林区にスタジオがあるコミュニティFM局のラジオ3から放送しています。

放送が始まったのは2008年10月。当時ラジオ3の社員で、のちに協議会ラジオ部門のスタッフとなった佐藤さんは「若林区には魅力がたくさんあると確信し、より地域に密着するために、地元の方が自ら制作する番組を作りたいと考えました」と若林区まちづくり推進課に企画を持ち込んだ当初のことを振り返ります。
また、現在ラジオ3で番組を担当する青木さんは「番組のコンセプトは、若林区民による若林区民のための若林区の情報発信。コミュニティに根ざした番組作りを心掛けています。ここまで地元の方が中心になって制作している番組はないですよ」と胸を張ります。市民参加・地域密着を大切にするラジオ3の制作方針とも合致し、制作ノウハウの提供、編集サポートといった技術的な面から番組作りを支援しています。
一方、まちづくり推進課地域活動係長の千葉さんは「区役所職員が地域を知るには限界がある。私たちにできるのは、地域をよく知り人脈も広い制作スタッフが、思うように活動できる場を提供すること」と話します。同課の髙橋さんとともに予算を組んだり、会議の場所や資料の準備をしたりと、番組作りを陰から支えています。
協議会メンバーで番組統括プロデューサーを務める矢尾さんは「スタッフ全員で番組を作り上げることができるよう、会議では全員の意見を尊重しています」と言います。放送内容と取材先は、3カ月に一度の全体会議でみんなの意見やアイデアを出し合って決めています。また、取材交渉の際は、区民同士のネットワークを最大限に活用しています。