ホーム > STEP1 活動事例を知りたい > 関山街道・さくらプロジェクト
仙台と山形を結ぶ関山街道周辺は、作並温泉・定義如来といった観光スポットがあり、また、四季折々の風景が楽しめる自然豊かな地域です。「桜」を切り口に地域の魅力を発信したいとの想いから、地域の人々が連携して桜をテーマにした様々な活動を行っています。
・関山街道フォーラム協議会(17団体が参加)
・愛子宿(あやししゅく)めぐり実行委員会
関山街道フォーラム協議会(以下、「協議会」)は、仙台と山形を結ぶ関山街道周辺で活動している市民活動団体・企業・行政等が、地域の自然・歴史・文化・風土等の豊かな自然を掘り起こし、活用しながら地域の活性化を目指している団体です。関山街道沿いを走るJR仙山線をテーマにしたパネル展示やイベントの開催、「関山街道さんぽマップ」の作成など、これまで様々な活動を展開してきました。
そんな中、「桜」を切り口に地域の魅力を発信していきたいとの想いから、仙台市協働まちづくり推進助成事業を活用して令和元年度から新たに「関山街道・さくらプロジェクト」を実施しています。協議会がプロジェクト全体の進行管理などを担いながら、同じ想いをもつ愛子宿めぐり実行委員会との協働により、桜をテーマにした様々な活動を進めています。
関山街道周辺には多様な品種の桜の樹木が点在しています。ソメイヨシノや枝垂(しだれ)桜のほか、全国に6本しかないといわれる「簪(かんざし)桜」(仙台市指定登録文化財)や、作並地区で栽培されている「作並菊桜」など貴重な桜もあり、桜の多様な魅力を楽しむことができます。
現在協議会を中心に、関山街道周辺に点在している桜をまとめたガイドブックやマップの作成に取り組んでいます。地域住民にアンケートを行いながら、桜の種類や所在地だけでなく、その桜に秘められたストーリーや地域の人々の想いなどもガイドブックに掲載しようとしています。また、点在する桜を結びつけて桜ツアーのモデルルートにすることで、地域の桜を一体的にPRし、新たな観光資源としての活用を図りたいと考えています。
地域内外の人々に、自ら参加してもらいながら関山街道周辺の桜にもっと興味をもってもらいたいと企画したのが「さくらフォトコンテスト」と「さくらてくてくめぐり(探訪会)」です。令和元年度に実施したさくらフォトコンテストでは、関山街道周辺の桜をテーマに撮影された写真全86作品の応募がありました。令和2年度はコロナ禍により応募が少なかったものの、雪と桜という稀有な写真が見事最優秀賞を受賞しました。さくらてくてくめぐりは、特に愛子地域の桜を実際に見ながら、その種類や見分け方について勉強する探訪会で、平成31年4月に開催した際は約40名が参加し、桜めぐりを楽しみました。いずれの活動も愛子宿めぐり実行委員会が中心となって行っています。
令和2年の春は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、例年のように桜を楽しむことができなかった方も多いのではないでしょうか?このプロジェクトも予定どおりに活動ができなかったそうですが、6月以降は感染予防対策を講じ、工夫しながら活動を進めています。今後は、四季折々の自然を楽しめる関山街道の良さをさらに発信していくため、さくらフォトコンテストを発展させた「関山街道の四季フォトコンテスト」を継続して実施していきたいとのことです。初開催となるこのコンテストは現在募集を開始しており、令和3年5月31日まで応募を受け付けています。冬の雪景色や春の桜を楽しみながら、撮影した写真を応募してみてはいかがでしょうか。また、昨年度は新型コロナウイルスの影響でやむなく中止となった「さくらフォーラム」も、感染予防の取り組みをしつつ、令和3年2月28日に開催する予定です。
多様な種類の桜が点在している関山街道周辺には、このほかにも様々な団体が桜をテーマに活動しています。今後はそれらの団体との情報交換や連携をさらに進めることで、地域全体で関山街道と桜の魅力を発信していくことを目指しています。来年の春は咲き誇る桜を存分に楽しめることを願いながら、引き続き取り組みを進めていきます。
※協働まちづくり推進助成事業
町内会等の地域団体や企業、教育機関などの多様な主体が連携して行う社会的課題の解決やまちの魅力の創造を図る取り組みに助成を行う制度です。また、事業を実施するうえでの困りごとや悩みごとに対応するため、コンサルティングや必要な専門家の派遣などのサポートを団体に対して行っています。平成29年度より事業を開始し、令和2年度は本事例を含めた4事業を実施中です。詳細は下記「関連リンク」よりご覧ください。