当サイトでは協働によるまちづくりのための支援制度・相談窓口や、活動事例をご紹介します。

メニュー
  • 文字の大きさを変更
  • 小
  • 中
  • 大

STEP1 活動事例を知りたい

ホーム > STEP1 活動事例を知りたい > 『ふれあい広場』連携拠点の試行による青少年の居場所に対するニーズの実証事業

『ふれあい広場』連携拠点の試行による青少年の居場所に対するニーズの実証事業

  • まちづくり
  • 子ども・青少年
  • 青葉区
  • 宮城野区
  • 太白区
  • 泉区
  • NPO・市民活動団体

困難を抱える青少年の居場所を増やしたい
困難な状況にある子どもたちの支援拠点である「ふれあい広場」(仙台市所管)。子どもたちが安心して過ごせる居場所として機能しています。子どもたちの多様なニーズを満たし、居場所の選択肢を増やすため、「ふれあい広場サテライト」を協働で設置しました。

RELATION MAP
MEMBER

特定非営利活動法人アスイク

仙台市子供未来局子供相談支援センター

なぜ、サテライトなの??

『ふれあい広場』連携拠点の試行による青少年の居場所に対するニーズの実証事業は、特定非営利活動法人アスイクと仙台市子供未来局子供相談支援センターの協働により、仙台市市民協働事業提案制度を活用して、令和元年度に実施している事業です。「ふれあい広場」(錦町)は、学校に行けない、学校に行っても安らげない、日中安定した居場所が欲しいと感じる青少年が、日常的に通所し、活動をする場所として子供相談支援センターが運営しています。この事業では、子供相談支援センターが運営する「ふれあい広場」(錦町)を<本体>、アスイクが運営するフリースクール3か所(仙台駅東口、泉中央、長町)を、「ふれあい広場」の<サテライト>として運営をしています。不登校などにより居場所が必要な青少年が市内で増加し、アスイクのフリースクールを利用するケースが増え始め、子どもたちの支援にノウハウを持つアスイクが<サテライト>の設置を検討したことが本事業のはじまりでした。ふれあい広場<本体・サテライト>では、子どもたち一人一人に合わせた生活習慣や、社会性やキャリアを身に付けるサポートなどが行われています。


ふれあい広場<サテライト>学習の様子

「違い」を力に!

本事業の最大の特徴は、行政とNPOがそれぞれに運営する拠点を「ふれあい広場」として、一体的に運営をしていることにあります。

これにより、ふれあい広場の拠点が市内に新たに3か所生まれ、居場所を求める子どもたちにとって、通所しやすい拠点を選ぶことが可能となりました。これまで、ふれあい広場<本体>が市の施設であるため、敷居が高く感じていた子どもにとっても、民間(NPO)が運営する<サテライト>は、心理的なハードルが低く、通所しやすいという声もあるようです。また、いったん、<サテライト>に通所し、<本体>にも通ってみる、または、<本体>に通所し、<サテライト>へも通うようになるなど、<本体>と<サテライト>間での子どもたちの行き来きも行われているそうです。

行政とNPOという組織文化が異なる両者が運営する、<本体>と<サテライト>は、取り組みの当初はその運営方針など様々な面で、共通認識を図る必要がありました。そのために行ったのが、運営会議の開催です。両者の運営方針の確認や現状報告等を行い、<本体>と<サテライト>間の意識のすり合わせを行うために、毎月開催してきました。

こうして、行政とNPOが対話を重ねる中で、両者にとって大きな気付きがありました。「違っていい部分と統一すべき部分があってよい」ということです。運営方針等で課題が出てきた時には、一緒に対応策を協議することで、意思の疎通と共通認識を図っています。こうした取り組みにより、<本体>と<サテライト>を行き来する子どもたちへの対応が円滑となり、スタッフ間で支援方法に対し新たな気付きを得ることなどにつながっています。


ワークショップで運営方針について協議する様子

「ふれあい広場」のこれから

この事業は、令和2年度もアスイクと子供相談支援センターが協働により、仙台市市民協働事業提案制度を活用して実施することが決定しています。令和2年度は、泉中央と長町のサテライトの開催日数を仙台駅東口と同様の週2回へ増やし、子どもたちにとってさらに通所しやすい環境を目指します。週2回の運営にすることで、スタッフには一層の意思疎通と課題認識が必要になりますが、両者の協働の密度をさらに深め、困難な状況に置かれた子どもたちのニーズに応じた、様々なサポートを継続して進めていきます。

さらに、アスイクは、子供相談支援センターとの協働にとどまらず、中学校、高校、児童相談所等との連携強化を図り、高校中退や引きこもりを未然に防ぐなど、子どもたちの社会的な自立をサポートしていくことを目指していきます。

 

※仙台市市民協働事業提案制度
市民活動団体、町内会、企業その他のまちづくりに関わる多様な主体から、地域の課題解決や魅力向上に資する事業の提案を募集し、仙台市の担当部局と協働で取り組む制度です。毎年、団体の専門性やネットワークを生かした事業が数多く生まれています。平成24年度から延べ29事業を実施しており、令和元年度は本事例を含めて4事業を実施中です。詳細は下記「関連リンク」よりご覧ください。


ふれあい広場<サテライト>の活動(スイカ割り)の様子


CONTACT

特定非営利活動法人アスイク
URL:https://asuiku.org/

更新日:2020.03.05